おまたや膣がムズムズかゆい
お尻に赤い湿疹のようなプツプツしたものができてる
それ、もしかしてデリケートゾーンの水虫「いんきんたむし」かもしれません。
「いんきんたむし」と聞くと、男性の病気のイメージがありますが、最近は女性の間でも「いんきんたむし」が増えているようです。
ここでは、デリケートゾーン水虫である「いんきんたむしの症状・原因・薬」についてみていきたいと思います。

目次
いんきんたむし(デリケートゾーンの水虫)とは?
いんきんたむしは、股部白癬とも呼ばれています。
白癬菌(はくせんきん)といわれる細菌が、陰部(性器の周辺)に感染してしまう病気のことをいいます。
菌は足に発生する水虫と同じものになります。
いんきんたむしの(デリケートゾーンの水虫)症状は?
初めは、赤いプツプツができ、次第に激しいかゆみがでます。
かゆみはお尻の付け根から性器周辺に移っていくことが多いようです。
かゆみは次第に強くなり、掻き始めると止まらなくなり、寝れなくなることも。
特に汗をかきやすく体温が上昇しやすい夏場は強いかゆみに襲われます。
症状が悪化すると、かぶれたりすることもあります。
掻き過ぎると、太ももの内側が黒く色素沈着を起こしてしまうこともあるので極力かかないようにしましょう。
また、ミミズ腫れや水ぶくれ、痛みを伴う発疹ができたり、皮膚がカサカサして剥けることもあります。
赤い部分とそうでない部分の境界線がハッキリ分かるようになり、皮膚が盛り上がり、円状に広がっていくのが特徴です。
酷いときにはお腹の方まで広がっていきます。
いんきんたむし(デリケートゾーンの水虫)の原因は?
原因となる白癬菌は湿った場所を好みますが、温度や湿度が高くなると急速に増えだす性質があります。
女性の場合、いんきんたむしを引き起こす原因は次の9つだといわれています。
● 自分の足の水虫
● 石鹸を使った陰部のゴシゴシ洗い
● 締め付けの強い下着・ストッキング・レギンス・パンツ等の着用
● ストレス・疲労時・睡眠不足・病気などによる免疫力の低下
● 性行為
● 糖尿病
● ホテル・旅館の浴場のこしかけ
● スポーツセンターのトレーニング器具やシャワー
● 洋式トイレの便座
いんきんたむしは水虫と同じ菌ということで不潔なイメージがありますが、いんきんたむし=不潔ではありません。
不規則な生活や合ってない下着や洋服の着用によって、誰にでも起こりうる病気です。
また、いんきんたむしは感染する病気ということを忘れてはいけません。
ですから、患部を掻いた手で体の他の部分を触ると感染範囲が広がってしまいます。
性行為を行えばパートナーにうつる可能性がありますし、家族のだれかがたむしや水虫であれば家中に白癬菌がバラまかれます。
その上を赤ちゃんがハイハイしたり、幼児や子供がゴロゴロして遊べば感染してしまいます。
いんきんたむし(デリケートゾーンの水虫)の薬について
いんきんたむしは、抗真菌作用をもつ塗り薬をきちんとつければ改善するといわれています。
しかし、角層がかなり厚くなっている場合や、白癬菌が髪の毛や爪にも寄生している場合は、飲み薬を飲まないと治らないそうです。
股間は常に衣類を身に着けているので湿度と温度が上昇しやすく、再発しやすいといいます。
他への感染を避けるためにも、陰部を清潔に保つことが必要ですね。
いんきんたむしに似た病気もある!
デリケートゾーンにかゆみや発疹が出たからといって、すぐに「いんきんたむし」だと判断できません。
というのも、いんきんたむしに似た病気もあるからです。
次の病気は、いんきんたむしと似た症状があるのでこれらの病気に感染している可能性もあります。
● カンジダ性膣炎・カンジダ症
● 膣トリコモナス症
● 接触性皮膚炎
● クラミジア感染症
● 淋菌感染症
● ヘルペス
これらの違いを見分けるのは難しいといわれています。
デリケートソーンにかゆみやかぶれ、赤みなどの症状が出たら、自己判断で市販のかゆみ止めを塗ったりせず、早めに皮膚科を受診しましょう。

まとめ
男性の病気だとばかり思っていた「いんきんたむし」ですが、女性でも増えているようですね。
悪化すると日常生活にも支障が出るので、デリケートゾーンに異変を感じたら早めに病院でみてもらいましょう。
